チャルゲの視点

航空宇宙工学を学んで,畑違いの営業マンになった男が日々思うことをつぶやきます.

【映画感想】ボヘミアン・ラプソディーとはまさに,愛の物語だ

チャルゲです.

先日,家族でボヘミアン・ラプソディを見に行ってきました.

伝説的なロックバンドであるQueenを題材にした映画で,あまりのヒットにちょっと見に行ってみようかなとなったのです(笑)

しかし,見てみると圧倒的面白さにびっくりしてみました.

感想なんて溢れていると思いますが,性懲りもなく僕も書いてみようと思います(笑)

あらすじ

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伝説的イギリスのロックバンドであるQueenのリードボーカル,フレディ・マーキュリーを主人公とした映画です.

デビューからスターダムへ.

生涯愛したメアリーとの時間や自分がゲイであることへの気付き.

男と酒とドラッグに溺れ,仲間とすれ違うフレディ・マーキュリー.

エイズに感染し,もう長くないことを悟りながらも最後まで生き続けたその雄姿.

そして,史上最も優れたパフォーマンスと呼ばれるライブエイドでのパフォーマンスと物語は流れていきます.

www.youtube.com

様子

今,大ヒットしている映画で,公開してからもう2ヵ月経とうとしているのにシアターは満員でした.

公開から2ヵ月経ってもこんなに人がいる映画ってなかなかないですよね?

びっくりしました.

レコード屋でもこの大きさの特集.

間違いなく今ナンバーワンですね.

映画で感じた愛

この映画の主題を僕がつけるなら,それは「」だと思います.

そこで,愛という観点からボヘミアン・ラプソディをレビューしてみたいと思います.

Queenの愛

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まず僕が感じたのは,メンバー同士の友情としての愛でした.

ちょっと偏見かもしれませんが,バンドマンは破天荒な人間ばかりで結構すぐ仲間割れしてしまっているイメージがあります.

しかし,彼らは違いました.

互いにタイプは違うけれど,このメンバーだからこそやれているということをみんな心の底では分かっていました.

フレディがポールとの道を選び,離れ離れになるときもありましたが,最後には元通り.(少なくとも映画の中では)

一緒にスターダムに駆け上がったこのメンバーで紡いだストーリー,その価値を彼らは分かっていました.

メンバー同士の愛に彩られているからこそ,彼らの曲はあそこまで世界を魅了したのだと思います.

彼らの紡いだ愛に満ちたストーリーは,決して消えることのないストーリーだったのです.

劇中では,このような友情としての愛がメンバーとの関わりのなかで感じられました.

メアリーの愛

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同性愛を自覚する前のフレディが愛した女性,それがメアリー・オースティンでした.

写真で見ても,美人ではないけどすごく愛嬌があって可愛らしいですね.

一番モテるタイプかも.

彼女とフレディは,フレディの気持ちがメアリーから離れ,かつゲイであることが完全に明らかになった際に破局しました.

しかし,その後も友人として二人の関係は続きました.

劇中では,自分を見失い,完全に昔のメンバーと離れたフレディのところに彼女は不吉な夢を見たと言って駆けつけます.

昔と変わってしまったフレディに本当に大切なものを思い出してほしいと諭しに行ったのです.

妊娠している状態なのに,そこまでするって大変です.

違う男性と人生を歩むことになっても,スターになっていく姿を見届け,優しかったフレディを彼女は本当に気にかけていたんでしょうね.

このような異性である女性と唯一の親友としての愛が,メアリーとの関係では感じられました.

ジムの愛

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フレディの最後の恋人とされるジム・ハットン.

劇中ではあまり登場シーンは多くありませんが,彼は恋人としてフレディの最後の数年間を支えました.

調べたところ,彼もフレディから感染したのかは分かりませんが,エイズだったそうです.

不治の病であるエイズに感染したジムでしたが,彼は検査を受けなかったそうです.

なぜなら,もし陽性反応が出た場合にフレディが責任を感じてしまうかもしれないからだったそうです.

自分の身体のことですし,治療もしなければならない病気なのに恋人のことを思って検査をしないというのはなかなかできることではないと思います.

フレディに対する愛があったからこそ,できたことなのでしょうね.

男性同士の一般的ではない愛の形ですが,性別関係なしに恋人の間の愛とはどんなものかというのが描かれていました.

ポールの愛

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劇中ではフレディ・マーキュリーをゲイへ目覚めさせ,最後にはフレディのセクシャリティを世間に公表した悪者として描かれていました.

やったこと自体はあまり褒められてたことではないと思うのですが,彼もフレディを愛していたと思います.

ポール自身もゲイで,同じゲイであるフレディを非常に魅力的に感じていたんだと思います.

魅力的な人物で,その才能とスター性でお金も稼げるフレディ.

そんなフレディを愛していた故に,悪い意味で独占してしまったのだと思います.

気持ちのいい愛の形ではありませんが,彼にもフレディを愛する心はあったと思います.

これは正しい愛との対比としての独占愛のように僕は感じました.

まとめ

本当に良い映画でした.

愛という観点からレビューしましたが,まとめとして言えるのは苦しいときに自分のところに駆けつけてくれる,または手を差し伸べてくれる人と結ぶ関係が愛のある関係なのかなと思います.

そんな関係を築くのってすごく難しいですし,そういう人がたくさんいたフレディ・マーキュリーは本当に魅力的な人間だったんだなと思います.

あと話は変わりますが,ロジャー役かっこよすぎ(笑)

絶対モテるやんって顔であんな顔に生まれたかった...

映画館から出ていくときに,後ろのおばさんはこれが3回目だと言っていました.

結構リピーターが多いのかなと思います.

僕もリピートしようかな(笑)

とにかく最高に愛のある映画でした.

ぜひ,興味が出た方は劇場に足を運んでみてください!